投資の世界では、「ナンピン買い」が一つの戦略として取り上げられることがあります。ナンピン買いの原則は非常に魅力的ですが、その一方で、リスクも無視できません。
本記事では、ナンピン買いが投資戦略の中でどのように位置づけられるのか、そのメリット・デメリットを詳しく解説し、実際の投資に活かすための策略を提供します。
また、ナンピン買いの間違った信じ込み、「無限ナンピン」についても注意を喚起します。それでは無敵を目指す投資戦略、ナンピンの解説をご覧ください。
ナンピンについて
ナンピンとは、投資やトレードにおいて使用される手法の一つで、取引の平均取得単価を下げることを目的とします。漢字では「難平」と表記し、「難」は損失を平にすることを指し、つまり、損失を最小限に抑える手法です。
ナンピンの具体例
ドル円が150円で1万通貨のドルを購入しました。その後、相場が不利な方向に動き、ドル円が149円まで下がった場合、例えばプラスで1万通貨のドルを追加で購入することで、平均取得単価を下げることができます。これにより、不利な値動きに対処しやすくなります。
ナンピンのメリット
平均レートが下がる:
トレードごとに底値で買い、天井で売るのは難しいが、ナンピンを行うことで良いレートのポジションを保つことができる。
悪いレートのポジションが救済される可能性がある:
最初に持ったポジションが不利なレートの場合、ナンピンにより救済の可能性がある。
想定していない動きになった時に大損しにくい:
ナンピンを取り入れることで、急激な相場変動に対しても小さなポジションで損切りしやすくなる。
ナンピンのデメリット
自制が効かずに無限ナンピンしてしまう:
適切な計画がないままナンピンを続けると、資金を失う可能性がある。
試し玉の時点で思っていた方向に動くと利益が少なくなる:
初期の取引で思った通りに動いても、ナンピンにより利益が減少することがある。
ナンピンをするタイミング・数量が難しい: タイミングや数量は投資家によって異なり、適切なナンピンの方法を見つけるのが難しい。
これにより、ナンピンは慎重な資金管理と戦略の下で有益な手法となります。
ナンピンのやり方
ナンピンは、取引手法の一つであり、平均取得単価を下げることを目的としています。以下は、ナンピンのエントリー方法や資金管理についての基本的なやり方です。
1. ナンピンのやり方
1.試し玉を建てる
2.試し玉より有利な位置で追加して平均建値を下げる
2. 意味のないナンピンはしない
ナンピンは感情にまかせてやるのではなく計画的に行わなければ意味がありません。最初のポジションをエントリーする前に、ナンピンする場所を決め、適切な間隔を保つようにします。
3. ナンピンの資金管理方法
ロットの計算は損失の値幅が違っても同じ損失額になるように行う。
ナンピンした場合でも口座残高の一定割合で損失を設定し、損切りのルールを守る。
4. ナンピンの必勝法
ナンピンに限らず完全な必勝法はありませんが、より必勝法に近づけるためのポイントはあります。
・長期足の流れを読に合わせて短期足で逆張りを狙う。
・サポート・レジスタンスラインなどの抵抗帯でナンピンする。
ナンピンの必勝法を目指して成功率を上げるには、上位時間足の相場流れにのってエントリーすることで大事です。
ナンピンは大損手法？
一部でナンピンは大損する手法だと誤解されがちですが、これは適切な資金管理ができていない場合です。ナンピンは損失の平均％を同じに保つため、危険な手法とは言えません。
ナンピンのメリットとデメリットをよく理解して相場の流れに合わせることで大損手法になることは避けることができます。
ナンピンの賢い使い方
低レバレッジやたとえ1000通貨でも無限ナンピンは避けるべきです。
また、両建ての無限ナンピンも危険。たとえ損失をロックしても必ず逆ポジションを外さなければならず、最終的に大損する可能性があります。
ナンピンの練習と検証
ナンピン手法に限らず本番でのいきなり実践は難しいです。検証ソフトなどを利用して練習・検証を通じてナンピン手法の感覚をつかんだり自分が勝ちやすいパターンを見つけてから実践するのがおすすめです。
そして実践トレードは冷静さを失わない少額から始めることが大事です。
まとめ
本記事では、投資戦略の一つである「ナンピン手法」について詳しく解説しました。その魅力的な特性と共に、それがもたらすリスクにも光を当て、投資家がどのようにこれに対処すべきかについて具体的な戦略を提供しました。
また、誤ったナンピン買いの信じ込み、「無限ナンピン」について注意を喚起し、その危険性と適切な対策を示しました。これにより、投資家は自身の投資戦略をより深化し、効率的にリスク管理を行えるようになるでしょう。この情報を活用し、投資戦略の最適化を図りましょう。
コメント